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2026年8月25日

2026年、電子棚札とAI発注が店舗標準に

#流通DX#電子棚札#AI発注#店舗デジタル化

電子棚札とAI発注、もはや「特別な取り組み」ではない

2026年に入り、スーパーやGMSの店舗運営において電子棚札(ESL)とAI発注システムは、もはや一部の先進企業だけの取り組みではなくなった。大手GMS各社の決算資料や店舗視察の報告を見ると、電子棚札の導入店舗比率は全国チェーンの上位企業で3割から4割に達しており、価格変更作業にかかる人件費の削減だけでなく、値札貼り替え時のミス防止やタイムセール実施の柔軟性向上といった副次的効果が評価されている。

AI発注についても、天候データや過去の販売実績、地域イベント情報などを組み合わせて発注精度を高める仕組みが、食品スーパーの生鮮部門を中心に浸透してきた。欠品率の低下と廃棄ロスの削減を同時に実現できる点が経営層の関心を集めており、発注業務にかかる時間を従来の半分以下に圧縮できたという店舗も珍しくない。こうした動きの背景には、慢性的な人手不足と最低賃金の上昇が続く中で、限られた人員で店舗運営を維持しなければならないという現場の切実な事情がある。

ドラッグストア・コンビニで進む無人化と省人化

ドラッグストア業界でも、セルフレジやスマートフォン決済を組み合わせたウォークスルー型の店舗実証が各地で進んでいる。処方箋データや購買履歴を活用した健康関連商品のレコメンドなど、単なる省人化にとどまらず顧客体験の向上を狙う取り組みも増えてきた。

コンビニエンスストア大手各社も、無人決済店舗の展開エリアを拡大しつつある。深夜帯のみ無人運営に切り替えるハイブリッド型の店舗や、AIカメラによる需要予測と組み合わせた自動発注の高度化など、投資の重点は「省人化」から「省人化と顧客満足の両立」へと移りつつあるのが2026年時点の特徴と言える。経済産業省が推進するスマートストア関連の実証支援策も、こうした業界横断的な取り組みを後押ししている。

データ活用の巧拙が競争力を分ける段階へ

ハードウェア面でのデジタル化が一巡しつつある今、次の焦点は「取得したデータをいかに経営判断に結びつけるか」に移っている。ID-POSデータと来店計測データを掛け合わせることで、単品ごとの売上動向だけでなく、来店客層の変化や棚割の効果測定まで踏み込んだ分析が可能になってきた。

マギーが提供するPALやPowerID、i-codeといったソリューションも、こうしたデータ統合・活用のニーズに応える形で進化を続けている。電子棚札やAI発注の基盤が整った店舗ほど、次はAmeba DNA AIのような分析エンジンを活用して、棚割最適化や販促施策のPDCAを高速化する段階に入っていくだろう。設備投資だけでなく、そこから得られるデータをどう解釈し現場のオペレーションに反映させるか。2026年の流通小売業界は、まさにその実行力が問われるフェーズに入っている。