News

【プレスリリース ※6/3更新】2020年コロナ禍における「お買い物実態」を分析

2020年6月3日

2020年 コロナ禍における「お買い物実態」を分析

緊急事態宣言解除で、「まとめ買い」傾向が弱まり、平時のお買い物スタイルに少しづつ戻る傾向。健康を意識した食材が急伸する一方、外出自粛で急伸したカテゴリの購買が落ち着く。

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が首都圏でも解除され、事業者に対する休業要請などの緩和が段階的に進む見通しです。一方、感染の「第2波」が警戒されており、引き続き、「3密」リスクのある場所として、スーパーにおける消費者の来店動向が注視されています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化や、今後の経済動向に注目が集まる中、日常生活での「お買い物」による支出動向や、時間の経過とともに消費者の「お買い物」商品がどのように変容していくかなど、スーパーでの購買動向の観測が必要だと考えます。

全国の食品スーパー様やメーカー様に、ID-POSデータを活用したストアマネジメントサービスやプロモーションサービスを提供しているマギー株式会社(本社:沖縄県豊見城市、代表取締役社長:山川朝賢)は、ID-POSデータを弊社独自に加工・集計した「i-codeデータ」から、緊急事態宣言解除後の食品スーパーでのお買い物行動の実態について分析しました。

【分析データについて】
本年1/6週から5/25週までの購買データを分析しています。なお、本分析は、首都圏(1都6県)の約300店舗、約150万IDを対象としています。

①来店客数・来店回数の実態

本年1/6以降、来店客数および一人当たり来店回数の推移を週次で分析しました。

年始より首都圏での緊急事態宣言発令までの間、来店客数・来店回数がともに高い水準で推移しており、消費者が「買いだめ」行動を取ったことが考えられます。一方、宣言発令後は、客数・回数とも減少し、特に来店回数が急減したことから、消費者が「まとめ買い」にシフトしたことが考えられます。首都圏で宣言が解除された5/25週は、客数・回数ともに増加したことから、感染拡大防止に向け継続した「3密」回避の呼びかけが必要だと思われます。

②購買単価・購買点数の実態

本年1/6以降、一人当たりの購買単価および購買点数の推移を週次で分析しました。

年始より首都圏での緊急事態宣言発令までの間、購買単価・購買点数ともに増加し、宣言発令後は、さらに増加傾向となったことから、「買いだめ」「まとめ買い」が進んだことが分かります。全国的な宣言解除後は、単価・点数ともに減少傾向となり、前述(①)も踏まえ、「まとめ買い」傾向が弱まり、こまめにお買い物をする傾向が見られます。

③来店時間帯の実態

直近週(5/25週)の来店時間帯を、前年同週および前週と比較・分析しました。

前年同週と比べると、10時~16時までの来店客数が増加し、16時以降は減少していることから、混雑を避ける意識が見られ、来店時間の平準化が進んだことが分かります。

また、前週と比べると、11時~16時台の来店客数が減少し、17時以降が増加し、緩やかに前年同週の来店スタイルに戻る傾向が見られます。

首都圏での緊急事態宣言解除に伴い、スーパーでの「3密」回避の意識が弱まりつつあることが分かります。

④カテゴリ別の購買実態

5/11週・18週のカテゴリ別購買金額を、前年同週と比較し、伸長率上位30位をランキング形式で分析しました。

5/11週に比べ、リキュール(黄色)や即食カテゴリ(青色)がランクダウンしたことから、緊急事態宣言解除により、在宅長期化に伴い発生したニーズが弱まる傾向が見られます。一方、製菓材料(橙色)は引き続き堅調に推移しています。また、蜂蜜や唐辛子といった健康を意識した食材(緑色)がランクインしています。

売上急増ランキング(前年比)

【本件に関する問い合わせ】
マギー株式会社 (担当:ソリューション事業部 嘉手納)
TEL:045-222-6224  e-mail:kadena@magee.jp  Web: https://magee.co.jp/

【マギー株式会社 会社概要】

マギー株式会社(本社:沖縄県豊見城市、設立年月日:2017年4月19日、代表取締役社長:山川朝賢)は、全国から集まるに日次数百万レコードの小売店のID-POSデータを基に、パーソナルプロモーション・データ分析などリテールマーケティング領域における革新的なソリューションを提供しています。
◾︎本社所在地:沖縄県豊見城市字豊崎3番地71
◾︎設立:2017年4月
◾︎資本金:274,999,775円
◾︎代表取締役社長:山川朝賢
◾︎URL:https://magee.co.jp/

【転載・引用に関する注意事項】

本レポートの著作権は、マギー株式会社が保有します。調査レポートの内容またはその一部を転載・引用される場合には、事前に弊社までご連絡ください。お問い合わせの際には、1.転載・引用したい調査レポートとその範囲、2.用途・目的をお知らせください。なお、内容によっては、転載・引用をお断りする場合がございます。
※本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
例:「マギー株式会社が実施した調査によると・・・」
※以下の行為は禁止いたします。
・データの一部または全部を改変すること ・本レポートを販売・出版すること ・出所を明記せずに転載・引用を行うこと