2020/5/27
2020年5月27日
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が首都圏でも解除され、事業者に対する休業要請などの緩和が段階的に進む見通しです。一方、感染の「第2波」が警戒されており、引き続き、「3密」リスクのある場所として、スーパーにおける消費者の来店動向が注視されています。
ままた、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化や、今後の経済動向に注目が集まる中、日常生活での「お買い物」による支出動向や、時間の経過とともに消費者の「お買い物」商品がどのように変容していくかなど、スーパーでの購買動向の観測が必要だと考えます。
全国の食品スーパー様やメーカー様に、ID-POSデータを活用したストアマネジメントサービスやプロモーションサービスを提供しているマギー株式会社(本社:沖縄県豊見城市、代表取締役社長:山川朝賢)は、ID-POSデータを弊社独自に加工・集計した「i-codeデータ」から、緊急事態宣言解除後の食品スーパーでのお買い物行動の実態について分析しました。
【分析データについて】
本年1/6週から5/18週までの購買データを分析しています。なお、本分析は、首都圏(1都6県)の約300店舗、約150万IDを対象としています。
本年1/6以降、来店客数および一人当たり来店回数の推移を週次で分析しました。
2/24週に政府によるイベント中止・小中高休校要請直後、および緊急事態宣言の発令が可能となる特措法成立直後に、来店客数・来店回数がともに増加したことから、消費者が「買いだめ」行動を取ったことが考えられます。一方、首都圏での緊急事態宣言発令後は、その数が減少しました。来店者数に比べ、来店回数が急減したことから、消費者がスーパーへの来店を控え、「まとめ買い」傾向となったことが考えられます。
本年1/6以降、一人当たりの購買単価および購買点数の推移を週次で分析しました。
2/24週に政府によるイベント中止・小中高休校要請後、また、緊急事態宣言発令の期待が高まった3月下旬に、購買単価・購買点数がともに増加し、首都圏での緊急事態宣言発令後、さらに増加傾向となったことから、「買いだめ」「まとめ買い」が進んだことが分かります。GW後は、購買単価・点数ともに減少傾向となっています。
直近週(5/18週)の来店時間帯を、前年同週および前週と比較・分析しました。
前年同週と比べると、10時~16時までの来店客数が増加し、16時以降は減少していることから、来店時間の平準化が進んだことが分かります。
また、前週と比べると、11時~16時台の来店客数が減少し、17時以降が増加し、緩やかに前年同週の来店スタイルに戻る傾向が見られます。
また、前週と比べると、12時~15時台の来店客数が増加し、18時以降が減少したことから、来店時間の平準化がわずかに進みました。全国的に緊急事態宣言が解除される中、消費者が、スーパーの来店集中を見込み「3密」回避の行動を意識した可能性があります。
カテゴリ別の購買金額を、5/11週と前年同週で比較し、伸長率の上位30位をランキング形式で分析しました。
1位・23位にリキュールカテゴリがランクインし、外出自粛による「家飲み」ニーズが反映されています。また、2位・6位・10位などに即食カテゴリがランクインし、外出自粛の長期化による料理の簡易化の傾向が見られます。一方、3位・4位・19位などに製菓材料がランクインし、在宅時間を活用した菓子の手作り需要が見られます。
【本件に関する問い合わせ】
マギー株式会社 (担当:ソリューション事業部 嘉手納)
TEL:045-222-6224 e-mail:kadena@magee.jp Web: https://magee.co.jp/
マギー株式会社(本社:沖縄県豊見城市、設立年月日:2017年4月19日、代表取締役社長:山川朝賢)は、全国から集まるに日次数百万レコードの小売店のID-POSデータを基に、パーソナルプロモーション・データ分析などリテールマーケティング領域における革新的なソリューションを提供しています。
◾︎本社所在地:沖縄県豊見城市字豊崎3番地71
◾︎設立:2017年4月
◾︎資本金:274,999,775円
◾︎代表取締役社長:山川朝賢
◾︎URL:https://magee.co.jp/
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